20:00が過ぎた。香港フェスも終盤へ。

BATTLES @ ATUM STAGE

BATTLES ASIA TOUR 2015
8月に発表された、バトルスのアジアツアー日程。バナナとスイカについては敢えてノーコメント(笑)。
ただでさえハードすぎるこのスケジュール。さらにソウルと広州(GUANGZHOU)の間に、11/29香港フェスが加わった。もう変態としかいいようがない。出す音も変態ならば、ツアー日程も変態…(笑)。

かくして、僕は5日前に六本木でバトルスを観て、1週間もたたないうちに香港でも観ることになったのである。香港フェスのタイムテーブルが発表された時は、ギリギリでニュー・オーダーとかぶらなくてホッとしたのであった。ラッキーとしかいいようがない。

ファンには周知であるが、バトルスのライブの見どころはセットチェンジ時にすでに始まっている。
この高くかかげられたシンバルを見上げながら、開演までモチベーションを高めていくのである。しゃがみながらエフェクターを調整するのはメンバーのデイヴ(ギター/ベース)。他のメンバーもサウンドチェックにステージへ現れていた。

20:30。予定時間通りにデイヴがステージに登場。ギター音をループアンプで繋いでいく。六本木の時と同じ展開。しばらくしてイアン(ギター/キーボード)とジョン(ドラム)もステージへ。

1曲めは「Dot Com」。六本木の時よりPAの音圧がやや薄い。しかしここは野外フェス。単独公演のように設備やリハーサルを万全に整えられた環境と比べるのが野暮というものである。香港の夜景を眺めながらバトルスのライブが観られる。十分贅沢なことじゃないか。そう気持ちを切り替え、ライブ鑑賞に集中することにした。

2曲めは「Ice Cream」。フェスらしい粗っぽい演奏でガンガン攻める。香港でもYabbaすぎるヤツら。あっという間に時間がすぎていく。気がつくと、オーディエンスがぞろぞろとニューオーダーが控えているHARBOURFLAP STAGEの方へ去っていく。ここからがいいところなのに〜。次第に後方がガラガラになっていった。
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トラブルが…

「Atlas」のイントロ。ジョンのドラムが入る。しかし…。ここでデイヴがソワソワしだす。ステージ袖にいるスタッフに身振りで合図。トラブルか。デイヴはステージ奥へ走り、イアン後方にあるベースアンプのヘッドをいじり始める。

緊迫した雰囲気が続く。それでもループ音は止まず、ジョンもループ音のリズムに合わせてドラムを叩き続ける。デイヴが定位置に戻り、ベースを持ち上げストラップを肩に回した。トラブルは回避できたようだ。

イアンが機材の操作し、ボーカールパートが入る。長い長いイントロだった。

オー アイ オ〜♪

イアンのギターとキーボードのほぼ同時演奏。そしてジョンが右腕を高く振り上げシンバルを叩く叩く。

途中、音を止めることなく「Atlas」を着地させる。そして最後の曲は「The Yabba」。こちらは危なっかしい場面なしできっちりやり遂げる。

メンバー3人がステージを去る。僕は時計に目をやる。21:27。もうすぐニューオーダーが出てくる。しかし慌てることはない。このフェスはステージとステージが近いのだ。アタマではわかっていたのだが、気もそぞろ。僕は急ぎ足でメインのHARBOURFLAP STAGEへ向かった。



Clockenflap2015開催概要

日程:2015年11月27日(金)〜11月29日(日)
会場:西九文化區(West Kowloon Culrtural District)
公式Web:clockenflap.com